リハビリーテーション

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リハビリテーション部について

私どもは「目の前の患者様をハッピーに!」を合言葉に、
スタッフ一同でリハビリテーションに取り組んでおります。

リハビリテーション部の特長

当院リハビリテーション部は、以下の施設基準(Ⅰ)を取得し、多様な病態に対応し、患者様一人ひとりに合わせた質の高いリハビリテーションを実施しています。

  • 運動器リハビリテーション
  • 心大血管疾患リハビリテーション
  • 呼吸器リハビリテーション
  • 脳血管疾患等リハビリテーション
  • 廃用症候群リハビリテーション

対象となる主な疾患・状態

急性期から在宅復帰まで、切れ目のない支援を行っています。

  • 整形外科手術後
  • 骨折後
  • 心疾患手術後
  • 脳梗塞・脳出血などの脳血管障害
  • 神経難病
  • 人工透析治療中
  • がん治療中

スタッフ体制

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士を中心に、30名以上のリハビリテーション専門職が在籍し、以下の部門でリハビリテーションを提供しています。

  • 回復期リハビリテーション病棟
  • 一般病棟
  • 地域包括ケア病棟
  • 障害者病棟
  • 療養病棟
  • 外来リハビリテーション
  • 訪問リハビリテーション

多職種連携による包括的支援

医師・看護師・管理栄養士・臨床工学技士・医療ソーシャルワーカーと密に連携し、患者様の生活再建に向けた包括的な支援体制を整えています。

在宅復帰への取り組み

  • 回復期リハビリテーション病棟(2003年4月開設)を中心に、長年にわたり在宅復帰支援の実績を積み重ねています。
  • 医療・介護・福祉の連携を強化し、急性期治療から在宅生活まで一貫したリハビリテーションを提供しています。

理学療法のご案内

理学療法とは

日常生活の基本動作を取り戻すために理学療法では、「立つ・歩く・座る・体を動かす」といった、日常生活の基本となる動作の改善を目的としたトレーニングを行います。
私たちは「無理のない、安全なリハビリテーション」を大切にし、患者様が再び自分の力で生活できるよう支援しています。
まず、身体の状態を専門的に評価し、課題となる点を明確にします。そのうえで、患者様の状態に合わせたリハビリテーションメニューを作成し、計画的に実施します。
以下のような症状・状態に対して、適切な運動療法や動作練習、トレーニング指導を行います。

  • 病気やケガ、手術後に弱くなった筋力
  • 動かしにくくなった関節
  • バランス能力の低下
  • 立ち上がり動作の困難
  • 歩行の不安定さ・歩行困難

主なリハビリテーション内容

  • 脳卒中後の歩行練習
  • 骨折や手術後のリハビリテーション
  • 筋力低下や転倒予防のための運動
  • 在宅復帰を目指したリハビリテーション
  • 福祉用具の導入指導、住宅改修に関するアドバイス
  • 肩関節腱板断裂術後のリハビリテーション
  • 人工股関節・人工膝関節置換術後のリハビリテーション

患者様の生活に寄り添う支援

理学療法士は、患者様の「できること」を増やし、日常生活の質を高めることを目指します。
退院後の生活に支障がないように、動作練習だけでなく、生活環境の調整や福祉用具の提案など、総合的な支援を行っています。

作業療法のご案内

作業療法とは

作業療法では、食事・着替え・入浴・トイレなどの日常生活動作をはじめ、家事・趣味・仕事といった「生活そのもの」に関わる動作の獲得を目指します。
病気やケガ、脳卒中などにより動作が困難になった方に対して、「できない」を「できる」に近づけるための工夫を一緒に考え、リハビリテーションを提供しています。
作業療法では、「その人が、その人らしく生活できること」を大切にしています。

主なリハビリテーション内容

  • 片手でもできる着替えや食事の工夫
  • 家に帰ってから困らないための日常生活動作の練習
  • 認知症や高次脳機能障害への支援
  • 上肢(腕・手)の細かな動きの練習

生活の再構築をサポート

作業療法士は、患者様が再び自分らしい生活を送れるよう、日常生活の改善から社会参加まで幅広く支援します。
「できること」を増やし、生活の質を高めるためのリハビリテーションを提供しています。

言語聴覚療法のご案内

言語聴覚療法とは

言語聴覚療法では、「ことば」「コミュニケーション」「飲み込み(嚥下)」に関わるリハビリテーションを提供しています。
脳卒中の患者様や高齢者の方には、次のような症状がみられることがあります。

  • うまく話しにくい
  • 言葉が出にくい
  • 食事中にむせる
  • 声が出にくい

これらの症状に対して、専門的な評価を行い、適切な訓練や指導を実施します。

主なリハビリテーション内容

  • ことばの理解や発声のトレーニング・指導
  • 会話を続けるための工夫指導・トレーニング
  • 安全に食事をするための嚥下トレーニング
  • ご家族とのコミュニケーションを円滑にするための支援・指導

コミュニケーションと食事の安心を支える支援

言語聴覚士は、患者様が「伝える」「理解する」「安全に食べる」といった生活の基本を取り戻せるよう支援します。ご本人だけでなく、ご家族が安心して関わるためのアドバイスも行い、日常生活の質の向上を目指します。

リハビリテーション部の取り組み

学位取得状況

当院リハビリテーション部には学位取得者が在籍しています。研究活動の場としても環境が整っており、学会発表や論文作成を精力的に行っています。

博士号(2名)
修士号(1名)

日本理学療法士協会 資格取得状況

専門性の高いリハビリテーションを提供するため、協会認定資格の取得にも積極的に取り組んでいます。

専門理学療法士
 心疾患理学療法(1名)
 神経理学療法(1名)
認定理学療法士
 脳卒中理学療法(2名)
 運動器理学療法(1名)
 臨床教育理学療法(1名)
登録理学療法士(8名)
協会指定管理者研修修了者(1名)

その他の資格取得状況

幅広い疾患に対応できるよう、各種専門資格の取得も進めています。

3学会合同呼吸認定療法士(8名)
心不全療養指導士(1名)
リンパ浮腫複合的治療科実技研修会修了者(1名)

初期教育プログラム

卒後2年までの新人教育

当院では、養成校を卒業して入職した新人スタッフが、自立した臨床実践へとスムーズに進めるよう、専門知識・技術を着実に高められる継続的な教育体制を整えています。入職後の最初の3か月間は午前・午後にそれぞれ1時間ずつ、講義や実技を組み合わせた研修を実施します。その後も、専門知識の定着と技術向上を目的に、毎月の勉強会を開催しています。 また、医療従事者として必要な基礎知識・技術に加え、社会人としての自覚や、円滑な人間関係を構築する能力の育成にも力を注いでいます。リハビリテーション部研修委員会が中心となり、「技術」と「人間力」の両輪を兼ね備えた「信頼される医療人」を育てることを目指しています。

新人勉強会開催概要

新人スタッフの臨床思考能力とソフトスキルの育成を目的として、勉強会を実施しています。

【新人勉強会概要】

  • テーマ:臨床思考能力・ソフトスキルの育成
  • 対 象:2025年度は1年目・2年目のスタッフ
  • 時 間:30分程度
  • 回 数:月1回
  • 形 式:アウトプット重視(症例検討、統合と解釈、実技など)

勉強会の特長

  • 主体的に考える力を育てる
  • 症例をもとに「なぜそうなるのか」を考える臨床思考を鍛える
  • アウトプット中心の学習
    発表・討論・実技を通して、知識を実践に結びつける力を養う
  • 多角的な視点を身につける
    他者の意見を聞き、考えを統合することで、より深い理解につなげる
  • 自由に意見交換や討論ができる環境を整えている

1 on 1(ワンオンワン)ミーティング

1年目の新人スタッフには、日常業務の中でリーダーが中心となり、臨床指導や業務サポートを行っています。さらに、1 on 1ミーティングを導入し、成長支援と信頼関係づくりを目的とした対話の場を設けています。1 on 1ミーティングでは、業務報告ではなく、以下のようなテーマを中心に進めています。

  • 患者様対応の振り返り
  • 専門スキルの確認と課題整理
  • リハビリテーション目標設定
  • 弱点の克服に向けた相談
  • 日々の臨床での悩みや気づき
  • 健康面を含めた自己管理の確認

また、「目標設定シート」を活用し、定期的な面談を通して成長課題を明確化し、モチベーションの維持・向上を図りながら、安心して業務に取り組める環境づくりを行っています。

【1 on 1ミーティング概要】

  • 内容:目標設定・振り返り・弱点克服・健康状態の確認
  • 対象:2025年度は1年目の新人スタッフ
  • 時間:20分前後
  • 回数:月1回

後期教育プログラム

研修会

リハビリテーション部では、スタッフの専門性向上と自己研鑽を目的に、年間40件以上の研修会を実施しています。研修会は、患者様のリハビリテーション時間を圧迫せず、スタッフのプライベート時間を削らないよう、業務時間内に開催しています。スタッフ全員が無理なく参加できる体制となっています。

研修内容

①個人勉強会
各スタッフが担当テーマに基づき、自主的に企画した勉強会や、学会・外部研修会で得た知見の伝達講習を実施します。日々の臨床に直結する内容を共有し、部全体の知識・技術の底上げを図っています。

②症例報告会
担当した患者様の症例について、専門分野の枠を越えて発表・検討を行います。課題や改善点を全スタッフで共有し、「次の臨床に活かすための振り返りと学びの場」として位置づけています。ここで得られる「気づき」が、個々の成長と全体のレベルアップにつながっています。

生涯学習制度への取り組み

リハビリテーション部研修委員会では、日本理学療法士協会が推進する生涯学習制度の普及・推進にも積極的に取り組んでいます。

  • 定期的な勉強会の開催
  • 計画的に学習を継続できる環境づくり
  • 症例報告会の一部を「士会承認症例検討会」として申請・開催
  • 生涯ポイント取得の支援

士会承認症例検討会とは、施設内で行う症例検討会を都道府県理学療法士会に申請し、承認を得ることで、生涯学習制度の研修ポイントとして認められる仕組みです。施設内での症例検討を、より質の高い学びの場として位置づけ、スタッフの臨床力向上と継続的な学習を支援しています。

理学療法士会承認症例検討会の実施状況

2025年度の士会承認症例検討会は下記のとおりです(開催予定を含む)。

開催一覧(2025年度)

2025年6月13日身体障害領域:神経筋疾患
2025年10月8日身体障害領域:神経筋疾患
2025年10月21日身体障害領域:整形外科
2025年11月10日身体障害領域:神経筋疾患
2025年11月18日身体障害領域:神経筋疾患
2025年11月25日身体障害領域:整形外科
2025年12月4日身体障害領域:神経筋疾患
2025年12月11日身体障害領域:内部障害
2025年12月16日身体障害領域:整形外科
2026年2月16日身体障害領域:整形外科
2026年3月13日身体障害領域:整形外科

リハビリテーション部の教育の特長

ソフトスキル

リハビリテーション部のスタッフは「身体を治す専門家」であると同時に、「心を支える伴走者」でもあります。ソフトスキルは患者様との信頼関係を築き、患者様のモチベーションを高めることでリハビリテーション成果にも大きく影響すると考えられています。また、多職種との連携を取るチーム医療を円滑に進めるためにも必要な能力です。当院の教育プログラムでは下記のようなソフトスキルを向上させることを重要視しています。

① コミュニケーション能力

  • リハビリテーションの目的・方法をわかりやすく説明できる
  • 不安や疑問に耳を傾け、安心感を与えられる
  • 医師・看護師・他職種との情報共有を円滑に行える

② 共感力

  • 痛みや不安に寄り添う姿勢を持つ
  • 「理解されている」と感じてもらい、モチベーションを高めることができる
  • 心理的支えとなり、継続的なリハビリテーションを促す

③ 観察力・洞察力

  • 動作や表情から小さな変化を見抜く
  • 言葉にされないニーズを察知する
  • 状況に応じてリハビリテーション計画を柔軟に修正できる

④ 忍耐力

  • 時間のかかる回復を根気強く支援できる
  • 患者様のペースに合わせて焦らず取り組める
  • 長期的な視点で成果を見守ることができる

⑤ 協調性

  • 多職種と連携し、チーム医療を実践できる
  • 他者の意見を尊重し、最適な治療方針を模索できる
  • 患者様だけでなくご家族を支えることができる

⑥ 倫理観と誠実さ

  • 個人情報・プライバシーを適切に守る
  • 安全第一の姿勢を徹底する
  • 信頼関係を損なわない誠実な対応ができる

ソフトスキルは、以下のような経験や学びを通して育まれます。

  • 臨床経験を積むこと
  • 患者様との関わりから学ぶこと
  • 勉強会や研修で多職種と交流すること
  • フィードバックを受け入れ、改善につなげること

PBL(Problem-Based Learning:問題解決型学習)

初期教育からPBLを導入し、臨床的推論や問題解決に対する能力を向上させるよう取り組んでいます。実際の臨床や業務を想定した問題を設定し、

  • 主体的に考える力
  • 他者と協働しながら学ぶ力
  • 臨床で応用できる思考力

を育むことを目指しています。

朋愛リハビリテーション研究所について

地域の医療と福祉の向上のために

2025年11月1日に発足した朋愛リハビリテーション研究所は、リハビリテーション分野を中心として医療と福祉に貢献することを目指す研究機関です。臨床研究と普及活動を中心に、地域社会に根ざした幅広い取り組みを進めています。

当研究所では、低反応レベルレーザー治療をはじめとした最新の治療機器や評価機器を活用した臨床研究を行い、より質の高いリハビリテーションの提供に努めております。臨床教育にも積極的に取り組み、研修プログラムの立案や研修を実施することで人材育成に繋がる研究を行っています。また、健康講座や啓発活動を通して、地域の皆様に信頼される研究所としても発展していきたいと考えております。

連携機関について

当研究所では、複数のリハビリテーション養成校(大学・専門学校)や他の医療機関・福祉機関・研究機関との連携を強化し、科学的根拠に基づいたリハビリテーション発展のために精力的に活動しています。また、次世代のリハビリテーション専門職を育成するため、リハビリテーション養成校の臨床実習学生の受け入れや研修プログラムの充実を図り、臨床教育機関としての役割も担っています。 今後も、医療・福祉の未来をともに創る研究所として、活動を続けてまいります。

業績一覧(2025年以降)

【原著論文】(査読あり)
1 リハビリテーション病院における低反応レベルレーザー治療の啓蒙活動. 日本レーザー治療学会誌. 第23巻2号: 18-22, 2025.
2 リハビリテーション病院における新規低反応レベルレーザー治療の取り組み~理学療法士視点のアンケート調査を通じて~. 日本レーザー治療学会誌. 第23巻2号: 36-40, 2025.
3 腱板断裂術後患者に対する理学療法とLLLT効果に関する検討. 日本レーザー治療学会誌. 第23巻2号: 41-46, 2025.
4 末期変形性膝関節症患者の疼痛部位におけるLLLTの効果について. 日本レーザー治療学会誌. 第23巻2号: 48-50, 2025.

【シンポジウム】(シンポジスト)
1 リハビリテーション病院におけるLLLTの啓蒙活動. 第36回日本レーザー治療学会, シンポジウム「整形外科」, 神戸, 2025.
2 病院における新規LLLTの取り組み. 理学療法士の視点から~アンケートを通じて~. 第36回日本レーザー治療学会, シンポジウム「理学療法」, 神戸, 2025.
3 腱板断裂術後患者に対する理学療法とLLLT効果に関する検討. 第36回日本レーザー治療学会, シンポジウム「理学療法」, 神戸, 2025.

【学会発表】
1 上腕骨頸部骨折後の偽関節に対する解剖学的人工骨頭置換術後に亜脱臼を生じた一症例. 第64回近畿理学療法学術大会, 奈良, 2025.